電気技術開発株式会社 THE JAPAN ELECTRICAL CONSULTING CO., LTD.

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東京国際空港再拡張整備事業

TOP実績紹介東京国際空港再拡張整備事業

東京国際空港再拡張整備事業

東京国際空港(以下、羽田空港)では、国際線の成田空港への移管後も国内線の航空機発着需要が膨れ上がり、1984年から2007年にかけて沖合展開事業が行われていました。その後、さらに増大が予測される航空需要に対応するために、D滑走路建設を軸とした東京国際空港再拡張整備事業がスタート。電気技術開発は、今回も航空保安施設における受配電設備、非常用電源設備、航空灯火・監視制御装置の設計等で貢献することになりました。

羽田空港は沖合展開事業で大幅な離発着処理能力増を獲得したものの、さらなる航空需要の拡大に直面していました。そこで、4本目となるD滑走路の新設と国際線設備の整備を図ったのが東京国際空港再拡張整備事業です。

D滑走路に関連する電気設備には、航空灯火および無線施設の他に、供給処理施設、道路照明、消防庁舎、警備システム等があり、これらに電源を供給する必要があります。ところが、既存の中央受配電所では、電源供給能力と配電ルートの確保が十分とはならないことが判明。新たな受配電設備が必要になりました。

D滑走路関連設備へ電源供給するための南側電源局舎の受配電設備・非常用電源設備・監視制御設備の基本設計及び実施設計を行った私たちは、電力会社との協議を重ね、中央受配電所とは別に南側受配電所も電力会社から受電することを決定。

この工事の完成により、電源を東西に分離することで効率的な配電が可能となり、災害等による電力会社の送電停止や構内事故等による滑走路の閉鎖、航空管制施設等の運用停止といった空港処理能力に直結する危機管理上のリスクについても、危険分散と冗長性の向上を図ることができました。